上手な子供のしかり方ガイド
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やってはいけない叱り方

親が子供を叱るのは子供のことを愛し、まっとうな人間に育ってほしいからです。どうでもいい人に対しては叱ったりはしません。

子供を育てていく中で、愛情を持って育てているのならまったく叱らないということは有り得ません。もしもまったく叱ったことがなくうちの子は良い子だと思っているお母さん!それは子供が良い子だからではありませんよっ!悪いことなのにお母さんがちゃんと叱っていないだけです。甘やかしです。

叱られたことのない子供は、「良いこと」と「悪いこと」の区別がつきません。だって悪いことをしてきたのに怒られたことがないんですもん。それだと何が良くて、何が悪いかがわからなくても仕方ありませんよね。

親が過保護で怪我をすることもなく痛みを知らないで育ったら、人の痛みもわかりません。そういうところからいじめへと繋がります。

そのために、親は子供が悪いことをした時はちゃんと叱らなければいけません。

ただし、叱り方にもやってはいけない叱り方があります。ここでは、そのやってはいけない叱り方について紹介します。これらに気をつけながら叱ってください。

大声で感情的に叱らない

叱る時って声が大きくなりがちです。感情的になればなるほど声は大きくなります。しかしこれはよくありません。ニュースでAさんがBさんを恫喝して脅したことによって脅迫罪で逮捕されたというの見たことありませんか?子供を叱る時も同じで、大声で叱られると子供は萎縮し、話の内容がちゃんと頭の中に入ってきません。ただ恐怖心を植えつけるだけです。それをずっと続けていると子供は親に対して叱られないようにビクビクするようになってしまいます。

そもそも大声で叱ることで言うことをきくようになるなら誰も苦労はしません。叱るときは声のボリュームはそのまま叱ってください。

また、1度叱って直らなくても仕方ありません。2度3度でも同じです。子供がなぜ叱られるのか理解し、意識的に直せるようになるまで何度でも話して理解させましょう。深呼吸をして落ち着いて何度でも話しましょう。

子供の言い分も聞かずに叱らない

いきなり頭ごなしに叱ってはいけません。子供が叱られるようなことをしても、もしかしたらそれにはなにか理由があるかもしれません。

例えば、子供はおもちゃの貸し借りで喧嘩になることがよくあります。仲のいい友達同士でもそれは起こります。そうなったとき「貸してあげなさい!」と頭ごなしに叱っては子供だって納得行くわけがありません。もしかしたら以前に貸して壊れてたということがあって貸したくなかっただけかもしれません。

どうして貸してあげなかったのか、貸してあげるならどうしてほしいかを聞いてあげてください。

理由を言わずに叱らない

子供が悪いことをしているつもりがない時にいきなり叱っても子供は意味不明です。そのうえ「なんで怒られているか自分で考えなさい!」など言われた日にはどうすればいいの…ってなります。

なぜ叱られたかわからないとまた同じことを繰り返してしまいます。

なぜ怒っているかの理由をハッキリとつたえた上で叱りましょう。

また、昨日は叱らなかったのに今日は叱るなどはやめましょう。叱る理由に一貫性がないと、たた機嫌が悪いから叱ったんだと勘違いしてしまいます。

他の人と比べたり人格を否定する叱り方はしない

よくありがちなのが、子供を兄弟や周りの子供と比べて叱ることです。兄弟だって別な人間です。ましてや、他人ともなると違うのは当たり前です。

例えば、お兄ちゃんが10歳の頃にテストでバンバン100点を取っていたのに、弟は100点どころか平均点にすら届かないからといって叱るのは理にかなっていません。兄が頭いいからといって、弟も頭がいいということにはならないのです。

「こんなことなら産まなければよかった」などと存在を否定するようなことを言うのは厳禁です!親から認めてもらえないと思ってしまった子供は道を外しやすくなってしまいます。

産まれてこなければよかった子供なんていません。人間には一人一人良いところは必ずあります。それが勉強だったり、スポーツだったり、ゲームだったりはわかりませんが、親の役目はその子供が才能を発揮できるような環境を作ってあげることが大切です。

両親一緒には叱らない

両親が同じことについて叱るのは控えましょう。両親2人に叱られてしまうとその子にとっては逃げ場所がありません。2人がそれぞれ叱るのではなく、叱るのはお母さんの役目、慰めるのはお父さんの役目というように、日頃からどちらが叱り役になるのか決めておくといいでしょう。

時間が経過してから叱らない

叱るときはそれが起こった時に叱りましょう。「お前さっきのはダメだろ!」というように時間が経過してから叱っても、効果は低くなってしまいます。

悪い時には悪い。良い時は良いというように、その場ですることが大切です。